この研修会は、相模原市教育局が毎年2回、開いていて、1日は小中学校などの教職員、およそ80人が参加しました。
研修会では、アレルギーの専門医が講師を務め、子どもが給食のあとなどに、繰り返し吐いたり、苦しそうに息をしたりしている場合、それに、意識がもうろうとしている場合などには、一刻も早く注射薬の「エピペン」を打つ必要があることを説明し、判断に迷う場合でもまずは「エピペン」を打つことを優先するよう強調しました。
そして、実際に「エピペン」を使った体験が行われ、教職員たちは、針のない練習用の「エピペン」を自分の太ももなどに当て、5秒程度押しつけたり、実物の「エピペン」を手にしたりして手順を確認しました。
参加した女性教員は「症状が出ている子どもを実際に見たことがないので、打つときに心配や迷いはあると思いますが、『迷ったら打て』ということばに勇気づけられました」と話していました。
講師を務めた国立病院機構相模原病院の柳田紀之 小児科部長は「食物アレルギーの子どもはゼロにはできないので、いつでも起こりうるという意識を持ってもらうことが重要だ」と話していました。