警察などによりますと、28日午後4時すぎ、柳川市昭南町の有明海に近い農地で、ヘリコプター1機が墜落し、現場で大破した機体の残骸のそばから2人が遺体で見つかりました。
警察が、亡くなったのはヘリコプターの乗員とみて身元の確認を進めています。
会社や佐賀空港事務所によりますと、墜落したのは、佐賀市にある「エス・ジー・シー佐賀航空」が運航する「ロビンソン式R44II型」というヘリコプターで、28日は大分県日田市で遊覧飛行を終えたあと、乗客を降ろして50歳の男性パイロットと70歳の男性整備士が乗って佐賀空港に戻る途中、午後4時すぎに管制との交信が途絶えたということです。
会社によりますと、墜落した機体は今月18日に法律に基づく「耐空証明」を更新するための年に1度の検査を受けていたほか、始業前に毎回行っている目視による外観の点検とエンジンの試運転で機体に異常は報告されていなかったということです。
今回の事故について国の運輸安全委員会は、原因などを調査するため航空事故調査官2人を29日現地に派遣し、現場の状況などを確認することにしています。