元広島市議会議員の藤田博之被告(86)は、5年前の参議院選挙をめぐり、河井元大臣から、妻の案里氏を当選させるための選挙運動の報酬と知りながら、現金合わせて70万円を受け取ったとして、公職選挙法違反の罪に問われました。
藤田元市議は「案里氏の応援はできないと明確に伝えていた」と無罪を主張しましたが、2審の広島高等裁判所は「現金に選挙運動の報酬の趣旨が含まれていたことは明らかで、元市議も分かっていた」として、1審に続いて、罰金40万円と追徴金70万円の有罪判決を言い渡しました。
弁護側が上告していましたが、最高裁判所第1小法廷の岡正晶裁判長は、22日までに退ける決定をし、有罪判決が確定することになりました。