女川原発2号機は、4年前の2020年に再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査に合格し、宮城県の村井知事や、原発が立地する女川町と石巻市による同意も示されています。
8月には、地震や津波などで核燃料が冷やせなくなる事態に備えて、原子炉に冷却水を送るためのポンプの設置手順を確認する訓練なども終え、東北電力は、3日午後3時に原子炉に核燃料を入れる作業を開始したと発表しました。
東北電力によりますと、原子炉に入れる核燃料は560体で、燃料プールに保管されている核燃料を1体ずつ、つり上げて原子炉に入れ、およそ1週間で終える予定だということです。
その後、2号機では、核燃料が入った状態で非常時に原子炉を緊急停止させる設備の検査などが行われ、問題がなければ、ことし11月ごろの再稼働を目指すとしています。
女川原発2号機は、核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が起きた東京電力 福島第一原発と同じ、BWR=「沸騰水型」と呼ばれる型の原子炉で、再稼働すれば東日本大震災のあと初めてとなります。