9日、大津市にあるびわこ成蹊スポーツ大学の学生など50人が、びわ湖でカヤックに乗る研修をしていたところ、夜になってもおよそ30人がゴール地点にたどり着かず、一時、行方が分からなくなりました。
これについて大学が11日午後、記者会見を開き、間野義之学長が「多くの関係者にご迷惑をおかけし、心からおわびします」と謝罪しました。
大学によりますと、カヤックは午後2時半ごろに出発し3時間ほどで戻ってくる計画でしたが、実際は進行が遅れ、午後6時前になって指導役の教員が全員が暗くなる前にゴールするのは難しいと判断し、集団ごとに近くの湖岸へあがるよう指示したということです。
参加した学生のうちおよそ3分の2はカヤックの経験が無く、岸に向かう途中などで3つのカヤックが転覆し4人の学生が泳いで岸にたどりついたということです。
さらに日没後もカヤックをこぎ続け、午後8時前に出発地点に戻ってきた学生もいたということです。
会見の中で大学側は「学生の体力などを考慮すればもっと早く中止すべきで、適切な状況判断ができていなかった。計画が適切だったか検証したい」と述べました。