ことし8月、カンボジア南東部の都市バベットにあるビルの一室で日本人あわせて12人が現地当局に保護されました。
部屋からは複数の携帯電話やリストが見つかり、日本の警察当局が捜査を進めた結果、12人が警察官などをかたって日本国内の被害者にうその電話をかけ、現金をだまし取った疑いがあることが分かったということです。
12人は現地から日本に電話をかける「かけ子」だったとみられるということで、日本の警察が詐欺の疑いで逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材で分かりました。
12人の中には現地当局に対し「高収入で簡単な仕事があると誘われた」などと説明している人物もいるということで、警察は「闇バイト」の求人に応募してカンボジアに渡航したとみています。
警察は現地に捜査員を派遣していて、来週にも12人を日本に移送して逮捕する方針で、グループの実態解明を進めることにしています。