出版大手、KADOKAWAの元会長、角川歴彦被告(81)は、東京大会のスポンサー選定で便宜を受けたことの謝礼などとして組織委員会の元理事高橋治之被告(80)に合わせて6900万円余りの賄賂を渡したとして贈賄の罪に問われています。
8日、東京地方裁判所で開かれた初公判で角川元会長は「全く身に覚えのないことであり、私は無実だ。私の意思1つで会社の方針を決めることはできないし、犯罪に手を染めることなど到底できない」と述べ、無罪を主張しました。
また、「よわい80になろうとしていた私は、推定無罪にもかかわらず226日間も病気に冒されながら独居房で拘禁された」と述べました。
検察は冒頭陳述で「スポンサー契約の見返りとして高橋元理事側に7000万円を支払うことについて説明を受け、了承した」と主張しました。
一方、弁護側は冒頭陳述で「決裁権限を持たず報告ラインにもいない元会長にリスクの情報が伝わる状況自体、存在しなかった」などと主張しました。