日立市久慈町の益子泰容疑者(53)は先月6日、茨城県の東海村役場に車で突っ込んだとして建造物損壊の疑いで逮捕されたほか、日立市役所の前の広場に車で突っ込み、4人をはねるなどして重軽傷を負わせたとして殺人未遂などの疑いでも再逮捕されました。
警察によりますと調べに対し、殺意については否認しているということです。
これまでの調べによりますと、容疑者は事件の動機について当初、「市役所や役場に恨みがあった」などと供述していましたが、その後の捜査関係者への取材で「事件の直前に車に一緒に乗っていた母親と口論になった。トラブルになっていた母親などの家族への見せしめでやった」と供述を変えたことがわかりました。
一方、容疑者については刑事責任能力を調べるための「鑑定留置」が15日からおよそ2か月間の予定で始まり、検察は、専門家による精神鑑定の結果などを踏まえ容疑者を起訴するかどうか判断するものとみられます。