さいたま市などが出資する第三セクター、埼玉高速鉄道を浦和美園駅から東武野田線岩槻駅まで延伸する計画について、さいたま市は今年度中に事業の実施を埼玉高速鉄道に要請するとしていました。
しかし、物価上昇による資材の高騰に加え、岩槻駅の工事方法見直しなどで建設費が当初試算した額の1.5倍程度に膨らむ見通しとなり、今年度中の事業実施の要請を断念しました。
さらに建設現場の人手不足の影響で、必要な工事の期間が当初想定していた7年から18年に大幅に延び、延伸実現の見通しが立たない状態になっています。
これについて、さいたま市は「今回の取組は、延伸事業を断念するものではありません。埼玉県及び鉄道事業者と連携ししっかりと前に進めてまいります」とコメントしています。