おととし6月、大阪 富田林市の団地で、置き去りにされた小野優陽ちゃん(当時2)が熱中症で死亡しました。
祖母の小野真由美被告(47)は、優陽ちゃんの両腕と両足をテープで縛ったうえ、ふたをしたベビーサークルの中に3日間にわたって閉じ込め、十分な水分や食事を与えず熱中症で死亡させたとして、保護責任者遺棄致死と監禁の罪に問われています。
30日、大阪地方裁判所堺支部で開かれた初公判で、小野被告は「おおむね合っているが、ベビーサークルにふたは置いていないし、3日間緊縛した事実はない」などと述べ、起訴された内容を一部否認しました。
被告の弁護士は、刑を軽くするよう求めています。
このあと検察は冒頭陳述で「日頃から十分な世話をすることなく外泊を繰り返し、日常的な虐待の末、起きた事件だ。優陽ちゃんが輪ゴムを誤って飲み込んだためベビーサークルを作って入れるようになり、その後、おむつを投げられたことなどでうとましく思い、手足を縛るようになった」などと、主張しました。
この事件では、小野被告と同居し、同じ罪に問われた桃田貴徳被告(52)に1審で懲役6年が言い渡され、その後、控訴しています。
小野被告への判決は来月16日に言い渡される予定です。