早稲田大学の3年生で相撲部に所属していた園田陽司被告(20)は去年7月、福岡県に住む知人に大麻を送るよう電話で依頼し、大麻およそ1.5グラムが入った郵便物を用意させて譲り受けようとしたとして大麻取締法違反の罪に問われています。
30日の判決で、福岡地方裁判所の志田健太郎裁判官は「被告は大麻をみずから使用するだけでなく、相撲部の後輩に分け与えて一緒に使用することを繰り返し、ほかの寮の仲間に使用させることもあった。大麻の害悪を拡散させる危険性がある悪質な犯行だ」と指摘しました。
一方で「二度と薬物に手を出さないことを約束するなどくむべき事情もある」として懲役10か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
判決を受けて早稲田大学は「判決を厳粛に受け止め、深くお詫び申し上げます。今回の事案については、学内で事前に知っていて対策をしなかったなどの不作為があったかどうかを判断基準とした上で、厳正に対処していきます」とコメントしています。