今月7日、福島第一原発にある汚染水の浄化装置で、国への報告基準を大きく超える放射性物質を含む水、およそ5.5トンが漏れ出しました。
東京電力は水がしみこんだ土壌合わせて27立方メートルを回収し、回収を始めた時点で1時間当たり19ミリシーベルトあった土壌表面の放射線量は、作業前の水準である0.02ミリシーベルトを下回ったということです。
また、14日午前中には、漏れた水がたまっていた場所とその周辺の地面を樹脂で固める作業を終えたということで、東京電力は「放射性物質が拡散するリスクは排除できた」としています。
原因については、手動で開閉する弁を作業員が閉め忘れた可能性もあるとみられ、14日開かれた原子力規制委員会の会合では、委員から「本来やるべきことが行われていなかったということだ」といった指摘が出されました。
東京電力は原因の調査を進めていて原子力規制委員会は来週19日の会合で、詳細を聞き取ることにしています。