講演会には市民など30人余りが参加し、日本に避難してきたバレリヤ・パシュコさん(25)と、ナタリア・ハピチさん(40)、それに、避難してきた人が働くウクライナ料理の食堂を営む別當紀人さんが登壇しました。
はじめに別當さんが、避難してきた人たちが安定した収入を得られるように食堂を始めたものの赤字が続いている現状や、避難者を受け入れる際の経済的な負担について説明し、支援を呼びかけました。
続いて、ハピチさんが日本での避難生活に感謝を述べる一方で、両親と92歳の祖母が今もウクライナにいて、移動が難しく心配していると話していました。
また、都内の大学院で医療関係の勉強をしているというパシュコさんは「知識を蓄えて、いつか日本とウクライナをつなぐ懸け橋になりたい」と話していました。
このほか、2人がウクライナの国歌を披露したり、参加者と写真を撮ったりして交流を深めていました。
講演会のあと2人は「一刻も早く平穏な毎日が訪れてほしいです」と話していました。
参加した80代の女性は「自分に出来ることは限られていますが、食堂を定期的に利用するなどして支援していきたいです」と話していました。