去年10月、須坂市の長野刑務所で1人部屋に収容されていた60代の男性が死亡し、刑務所は持病があったことなどから「病死とみられる」と説明していました。
2週間ほど前の収容時の検査では糖尿病や腎機能の障害などはあるものの直ちに入院の必要はなかったということです。
捜査関係者によりますとこの男性について明確な死因が分からなかったため遺体を詳しく調べた結果、低体温症で凍死した疑いがあることがわかったということです。
関係者によりますと、死亡したのは佐久穂町に住んでいた62歳の男性で、人身事故による罰金を納付できず刑務所内で軽作業に従事する「労役場留置」で収容されていたということです。
警察や検察が刑務所の管理体制に問題がなかったかなど調べを進めています。
NHKの取材に対し長野刑務所は「捜査を受けているため何も答えることはない」とし、全国の刑務所を管轄する法務省矯正局は「個別の死因は個人の特定につながるので答えは差し控える」としています。