嘉手納基地に所属するアメリカ空軍の兵長、ブレノン・ワシントン被告(25)は、去年12月、沖縄本島中部の公園で面識のない16歳未満の少女にわいせつ目的で声をかけて車で自宅に連れ込み性的暴行をした罪に問われています。
7月の初公判で、被告側は「相手を18歳と認識し同意のもとで性的行為に及んでいる」と無罪を主張しています。
23日に那覇地方裁判所で開かれた裁判で、少女の証人尋問が行われ、法廷には傍聴席や被告から見えないようについたてが設けられました。
この中で少女は、被告から声をかけられた際の状況について「年齢を聞かれ、日本語だけでなく英語でも伝え、相手に分かるように指でジェスチャーもした」と証言しました。
また、被告の提案に応じて車で自宅に向かった理由については「断ると何かされるのではないかという恐怖心があった」と述べました。
そのうえで「『やめて』『ストップ』と何度も言った」と述べ、同意のない中で性的暴行を受けたと訴えました。
少女は現在の心境を問われると「被害にあって夜も眠れなくなり、外に出るのが怖くなった。自分の感情がコントロールできなくなった」と述べた上で、被告に対し「自分が犯した罪の重大さをわかってほしい」と訴えました。