江蘇省蘇州で、6月24日、日本人学校のスクールバスが下校中の子どもたちを乗せてバス停に到着した際に刃物を持った男に襲われた事件では、迎えに来ていた日本人の母親と一緒にいた子どもがけがをし、バスの案内係だった胡友平さん(当時54)が死亡しました。
警察などによりますと、胡さんは刃物を持った男を止めようとし、さらに多くの人が被害に遭うことを防いだということです。
中国共産党で警察や司法部門を統括する中央政法委員会は26日、胡さんを含む48人に「正義のために勇敢に行動した勇士」という称号を授与しました。
この称号は3か月に一度、インターネット上での関心や組織からの推薦に基づいて与えられ、胡さんの事案はインターネット上でのべ13億人以上が閲覧したということです。
事件をめぐって中国当局は「偶発的」だとしていて、犯行の動機についてはこれまでに明らかにされていません。