製薬会社の元社員、吉田佳右被告(42)はおととし、東京 大田区の自宅で妻の容子さん(当時40)にメタノールを摂取させて殺害したとして、殺人の罪に問われています。
2日、東京地方裁判所で開かれた初公判で、吉田元社員は「妻に殺意を抱いたことはなく、メタノールを摂取させたこともない。妻がなぜ命を落とすことになったのか分からないが、私は無実だ」と述べ、無罪を主張しました。
また弁護士は「容子さんが自分でメタノールを摂取した」と主張しました。
一方、検察は冒頭陳述で「急性メタノール中毒で死亡したことに争いはなく、争点はメタノールを摂取させたかどうかだ」と述べました。
裁判は関係者の証人尋問など15回開かれる予定で、判決は来月30日に言い渡されます。