この問題をめぐっては、損害保険ジャパンがおととし7月、ビッグモーターによる不正の可能性があることを認識していながら、いったん中止していた取り引きを再開したことが明らかになっています。
このため金融庁は去年9月から損害保険ジャパンに対して立ち入り検査を実施し、去年11月からは親会社のSOMPOホールディングスに対しても立ち入り検査を行っています。
その結果、金融庁は、損害保険ジャパンについては契約者の保護が不十分だったとした上で親会社のSOMPOホールディングスの内部管理体制にも問題があったと判断し、月内にも両社に対し保険業法に基づいて業務改善命令を出す方向で調整を進めることにしています。
金融庁は、再発防止策を策定して着実に実行するよう求める方針で、これを受けて両社が経営責任を含めて、どのような対応をとるかが焦点となります。